レッスン5日目

今日は「取り付け道」と、「別線形」の入力です。

「TS出来形」では、本線以外の線形も同時に管理します。

『土木技クラウド』を動作させ、「構築形状」と「別線形」の入力をおこないます。

さあ、張り切っていきましょう。

『土木技クラウド』にログインして、「設計書入力」アイコンをクリックします。

「起動ウィザード画面」を表示します。

「ファイルを開く」ボタンを押します。

起動ウィザード画面 起動ウィザード画面

「ファイルを開く」ダイアログを表示します。

「TS出来形レッスン」フォルダの、「4日目(横断図の入力).rsf」を選択して、「開く」ボタンを押します。

ファイルを開くダイアログ ファイルを開くダイアログ

「平面図」画面を表示します。

平面図画面 平面図画面

「構築形状」の入力

「TS出来形管理」では側道のように、作成した道路の中心線形に付随する線形を管理することが出来ます。

これを「構築形状」といいます。

「構築形状」は道路中心線形との、左右の差と標高の差で表現出来る線形です。

本線に対する側道や、高架道路に対する地上の車道がこれに相当します。


ここでは、BP~BC測点の左側に「取り付け道」を設けます。この「取り付け道」を「構築形状」で作成します。

平面図 平面図

構築形状の追加

「横断図」アイコンをクリックします。

平面図画面 平面図画面

「構築形状編集」ボタンを押します。

横断図画面 横断図画面

「構築形状編集」画面を表示します。

追加ボタンをクリックします。

構築形状編集画面 構築形状編集画面

追加した行の名称に「取り付け道」と入力します。

「OK」ボタンを押します。

構築形状編集画面 構築形状編集画面

「横断図」画面を表示します。

「横断図」ボタンを押します。

横断図画面 横断図画面

「横断図」編集画面を表示します。

横断図編集画面 横断図編集画面

「構築形状」を追加すると、先程入力した「取り付け道」が「構築形状切替」プルダウンメニューに加わります。

プルダウンメニューから「取り付け道」を選択します。


取り付け道の横断図を表示します。

横断図編集画面 横断図編集画面

「CL離れ編集」ボタンを押します。

「CL離れ編集」画面を表示します。

CL離れ編集画面 CL離れ編集画面

水平距離欄は、本線と取り付け道の水平距離の差を表します。ここでは、「-12.500m」と入力します。

取り付け道が本線の左側に位置する場合に(-)符号を付けます。

高低差は、本線と取り付け道の鉛直方向の差を表します。ここでは「-2.748m」と入力します。

取り付け道が本線の下側に位置する場合に(-)符号を付けます。

「OK」ボタンを押します。


「横断図編集」画面を表示し、画面の左側に「構築形状」の中心線を表示します。

横断図編集画面(構築形状) 横断図編集画面(構築形状)

取り付け道の「構成線分」を以下の通り入力します。

左側断面 右側断面
種類 切土2 取り付け道 取り付け道
BP 高低 2.778 水平 1.500 水平 1.500
1.800 勾配 2.000 勾配 -2.000
BC1
(BP側)
高低 -0.278 水平 1.500 水平 1.500
1.800 勾配 2.000 勾配 -2.000
構成線分一覧表

BP測点の「構成線分」を入力し、「次へ」ボタンを押します。

横断図編集画面(構築形状追加) 横断図編集画面(構築形状追加)

BC1(BP)側測点の「構成線分」を入力し、「OK」ボタンを押します。

横断図編集画面(BC1-EP側) 横断図編集画面(BC1-EP側)

別線形の登録

「TS出来形管理」では、工事名、路線名、基準点を共有した複数の線形の管理が可能です。

これらの線形は「構築形状」と違い、道路中心線形の影響を受けない独立した線形になります。

参考図面の、支線平面図(TS出来形入門)、支線縦断図(TS出来形入門)、支線横断図(TS出来形入門)、支線IP線形計算(TS出来形入門)を元に別線形を登録します。

別線形の平面図 別線形の平面図

線形の追加

「線形切替」ボタンを押します。

設計書入力画面 設計書入力画面

「線形選択」画面を表示します。

「追加」ボタンを押します。

線形選択画面 線形選択画面

追加した行の線形名に「市道15号線」と入力します。

線形選択画面 線形選択画面

「OK」ボタンを押します。

「工事情報編集画面」を表示します。

ここからの手順は本線入力過程と同様です。


「工事情報編集」画面(工事情報)を表示します。

既に線形名に「市道15号線」が入っています。

工事情報編集画面(工事情報) 工事情報編集画面(工事情報)

数値情報タブを押し、「工事情報編集」画面(数値情報)を表示します。

標準幅員を左右とも2.000mに変更します。

工事情報編集画面(数値情報) 工事情報編集画面(数値情報)

「OK」ボタンを押します。


新たに追加した線形の横断図を表示します。

平面図アイコンをクリックします。

支線横断図画面 支線横断図画面

IP法の入力

「IP法」ボタンをクリックします。

平面図画面 平面図画面

「IP法編集」画面を表示します。

IP法編集画面 IP法編集画面

以下の値を「IP法編集」画面に入力します。

IP点名 X座標 Y座標 曲線種類 A1 R1 A2 R2 A3 TL
IP_BP 517.409 544.306 開始点
IP_1 508.872 555.581 単曲線 20
IP_2 477.668 559.891 単曲線 20
IP_EP 469.131 571.166 終了点
IP線形表
IP法編集画面 IP法編集画面

入力を完了して「OK」ボタンを押します。

「平面図」画面を表示します。

縦断図データの入力

「縦断図」アイコンをクリックします。

平面図画面 平面図画面

「縦断図」ボタンを押します。

縦断図画面 縦断図画面

「縦断図編集」画面を表示します。

BPの計画高を96.000mと入力し、EPに92.516mと入力します。

縦断図編集画面 縦断図編集画面

「OK」ボタンを押します。

中間測点の挿入

「縦断図」画面を表示します。

市道15号線では、No.2+3.00mに中間測点を設けます。

「横断図」アイコンをクリックします。

縦断図編集画面 縦断図編集画面

「横断図」画面を表示します。

「測点選択」ボタンを押します。

横断図画面 横断図画面

「測点選択」画面を表示します。

SP2の測点をマウスでクリックすると、行が活性化して色が変わります。この状態で挿入ボタンを押します。

測点選択画面 測点選択画面

新たに発生した行の測点名に「No.2+3.00m」と入力し、追加距離に「43m」と入力します。

「OK」ボタンを押します。

測点選択画面 測点選択画面

「横断図」画面を表示します。

構成線分の入力

「構成線分」を入力します。

「横断図」ボタンを押します。

横断図画面 横断図画面

「横断図編集」画面を表示します。

横断図編集画面 横断図編集画面

「構成線分入力シート」に以下の値を入力します。

左側断面 右側断面
種類 切土 車道 車道 切土
BP 高低 1.667 水平 2.000 水平 2.000 高低 0.556
1.800 勾配 -1.500 勾配 -1.500 1.800
BC1 高低 1.667 水平 2.000 水平 2.000 高低 0.556
1.800 勾配 -1.500 勾配 -1.500 1.800
BP+6.00m 高低 1.667 水平 2.000 水平 2.000 高低 0.556
1.800 勾配 -1.500 勾配 -1.500 1.800
SP1 水平 2.000 水平 2.000
勾配 -1.500 勾配 -1.500
No.1 水平 2.000 水平 2.000
勾配 -1.500 勾配 -1.500
EC1 水平 2.000 水平 2.000
勾配 -1.500 勾配 -1.500
BC2 水平 2.000 水平 2.000
勾配 -1.500 勾配 -1.500
No.1+17.50m 水平 2.000 水平 2.000
勾配 -1.500 勾配 -1.500
No.2 水平 2.000 水平 2.000
勾配 -1.500 勾配 -1.500
No.2+3.00m
(BP側)
水平 2.000 水平 2.000
勾配 -1.500 勾配 -1.500
No.2+3.00m
(EP側)
高低 1.667 水平 2.000 水平 2.000 高低 1.111
1.800 勾配 -1.500 勾配 -1.500 1.800
SP2 高低 1.667 水平 2.000 水平 2.000 高低 1.111
1.800 勾配 -1.500 勾配 -1.500 1.800
EC2 高低 1.667 水平 2.000 水平 2.000 高低 1.111
1.800 勾配 -1.500 勾配 -1.500 1.800
EP 高低 1.667 水平 2.000 水平 2.000 高低 1.111
1.800 勾配 -1.500 勾配 -1.500 1.800
構成線分一覧表

入力を完了して「OK」ボタンを押します。